漢方ライフ中成薬辞典 > 清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)
漢方体質改善プログラムとは

中薬の原材料を中医薬理論に基づいて一定の剤型に加工した薬物類を指す。
貯蔵、運搬、使用が煎じ薬に比べて便利である。
一般的に丸剤、散剤、膏剤、丹剤、片剤などがある。

清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)

漢代の張仲景著『傷寒雑病論』に記載された麻杏石甘湯、射干麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を組み合わせ、加減した処方です。2020年大流行した新型コロナウィルスによる肺炎治療に効果があるとして紹介されました。

効能

解表、清熱、化痰、止咳、健脾益気

  • ・麻黄ー9.0 ・炙甘草ー6.0
    ・杏仁ー9.0 ・生石膏ー15.0 ~ 30.0
    ・桂枝ー9.0 ・沢瀉ー9.0
    ・猪苓ー9.0 ・白朮ー9.0
    ・茯苓ー15.0 ・柴胡ー16.0
    ・黄芩ー6.0 ・姜半夏ー9.0
    ・生姜ー9.0 ・紫菀ー9.0
    ・冬花ー9.0 ・射干ー9.0
    ・細辛ー6.0 ・山薬ー12.0
    ・枳実ー6.0 ・陳皮ー6.0
    ・藿香ー9.0

[総量:196.0 ~ 211.0g]

主治 [発熱][悪寒][胸痛][咳][痰][息苦しい][のどが赤くなり痛い][食欲不振][下痢][怠い]
効能・効果 熱を冷まし、呼吸を楽にして咳を止めるはたらきがあります。また、冷えによって発生する肺の症状がある場合には温めて症状を緩和します。食欲不振や下痢などの消化器の症状、むくみや痰が多いなどの症状を緩和します。

* 使用上の注意

上記は成人の1日の量の目安です。煎じ液を朝晩2回に分けて食後40分後に飲みます。1クールを3回とし、必要に応じて2クールを行うケースもあります。症状が改善された場合は、状況に応じて加減を判断します。
※場合によっては冷えを生じることがあります。また、症状を改善するためのものであり、予防として飲むものではないことに注意してください。

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