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公開日:2024.05.14 更新日:2024.08.011099view

おいしく楽しく!しっかり食べてダイエット

漢方であなたを応援vol.26「食べるダイエット」

冬の寒さから急激な気温上昇、そして薄着の初夏に・・・
桜の開花が遅かった今年、4月の初旬まで冬のように寒い日が続き、春めいてきたかなあと思ったら一気に初夏の陽気に。
急に暖かくなると気になるのが、あごの下、二の腕、下腹部、脇から背中、内ももなど、身体のあちこちについた余分な肉・・・薄着の下で目立ったり、活動の邪魔になります。

今年のような気温の急上昇・急降下があると、自律神経のバランスが乱れて春のだるさが起こります。
実はこの時、代謝も乱れていて、「肌あれが改善しにくい」「体重が落ちにくい」なんてことが起こります。痩せ体質になるためには、生活リズムの見直しから始めましょう。

■十分な睡眠でスイッチをオフ
睡眠時間を削ってしまうと新陳代謝のリズムが乱れます。出来るだけ日付が変わる前に就寝する、眠る前にスマホを見ないなど、出来ることから始めてください。

■朝の活動で目覚めのスイッチをオン
身体を目覚めさせるために、朝のルーティンを作りましょう。カーテンを開けて日差しを浴びる、深呼吸をして新たな氣を取り込むことは、代謝を上げるために有効です。

■朝の白湯や味噌汁でお腹を温める
お腹が冷えていると代謝は下がり、脂肪がたまりやすくなります。白湯や温かい汁物で朝から代謝をあげましょう。

初夏から薄着に!急いでダイエットしたい時も慌てずに
痩せるためには、摂取カロリー(食べたエネルギー)が消費カロリー(運動や基礎代謝で消費したエネルギー)を超えないことが大切です。
ダイエット目的で食べる量を減らし、カロリーコントロールをしている方は多いようですが、食べないことで基礎代謝が下がり、消費カロリーが減ってしまうという落とし穴もあります。
急いでダイエットしたい時も慌てずに、三食の摂り方を工夫しましょう。いずれの食事も「よく噛んで食べる」が必須です。自前の消化液である唾液としっかり混ぜること、満腹中枢を刺激することにつながり、肥満を防ぐことができます。

食べないダイエットから食べるダイエットへ
意外かもしれませんが、朝昼晩の三食をしっかり食べた方が代謝は上がります。ダイエットに有効な三食の食べ方を考えてみましょう。

■朝食はしっかり食べて消費する
朝食は一日の活力の源。これが不足すると、身体は省エネモードに入って代謝が下がってしまいます。エネルギーである氣は穀類で摂りましょう。朝食をしっかり食べるためには、夕食を少なめにして胃に余裕をもたせることが大前提になります。
ある日の献立…雑穀入り黒米ごはん、具だくさんみそ汁(キャベツ、人参、きのこ、厚揚げ、長ねぎ)、あおさ入り納豆

■昼食はバランスよく食べる
時間と場所が限られている昼食は、外食、コンビニごはん、持参した弁当など多種多様です。代謝の上がっている時間帯ですので、どうしても食べたいものは、この時間に食べるとよいでしょう。ダイエット中の選択としては、次のことを意識してみましょう。
・なるべく定食にする
・大盛りごはんやおかわりは控える
・揚げ物の時には多めの野菜・海藻を組み合わせる
・おにぎりにはみそ汁、パンには野菜スープをつけて満足度をあげる

■夕食は少なめを早い時間(20時前を目安)に食べる
朝食でも書きましたが、遅い時間に夕食を食べると消化が進まず、快眠の妨げ、朝の胃もたれ、肥満につながります。置き換えダイエットを試す場合は、この時間がおすすめです。

「食べられない…」と嘆くのではなく、「食べられる!」と感謝して、おいしく楽しくダイエットしましょう。

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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