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公開日:2020.05.25 4197view

身近な食材で熱中症対策「きゅうりの簡単和え」

家族の薬膳 〜家族を守るママの養生 Vol.12〜

家の中でも熱中症に注意!
夏のような暑い日が続いたかと思ったら、翌日はまた肌寒くなったりと、気温が上下する日が続いています。
家の中で過ごしていても、暑い日に長袖で過ごしていると熱中症になりそうですし、逆に肌寒い日にうっかり半袖で過ごしていると風邪をひきそうになります。
暑かったら半袖になり、肌寒いと感じたら一枚羽織るなど、子供だけではなく、大人もこまめに衣類で体温調整しましょう。

幼児は、体に熱がこもると頰が赤くなるので、すぐ分かります。
本人は遊びに夢中で体温上昇等に気づきません。様子を見て着替えさせてあげましょう。

また、体にこもった熱は、その日のうちに食事で冷ますのも養生のポイントです。ゴーヤやナス、トマトなどの夏野菜は、熱を冷ます働きがあるので、暑かった日は積極的にとるようにしましょう。
我が家の3歳児は、熱を冷ます野菜の中でキュウリを一番好んで食べるので、食卓に並ぶ回数が多くなっています。95%以上が水分と言われているキュウリは、食べる水分としても有難い食材です。

冷やす強さが変わる和え物
今回は、キュウリで作る簡単な和え物2種類をご紹介します。
一つは、子供が大好きな昆布の佃煮で和え、もう一つは大人向けの大葉などの薬味和えです。

昆布は体を冷やす働きもあるので、ほてりを冷ましたい際には理に適った組み合わせです。
逆に、大葉は体を温める働きがあります。
暑い時期にビールなどの冷たいお酒を飲む際には、体が冷えすぎないように、温性の食材も一緒にとるのが養生のポイントです。
特に氷が入った飲料は体が冷えますので、晩酌のお供には薬味和えをおすすめします。

材料
・キュウリ:2本
<薬味和え>
・大葉:4枚
・ミョウガ:1個
・ポン酢:小2
<昆布和え>
・昆布佃煮:10g
・白すりごま:適量
・ごま油:小1/2
・塩:少々

作り方
①ボウルを2個用意する。キュウリを食べやすい大きさに叩いて潰し、1本分づつボウルに入れる。
②大葉、ミョウガを千切りにする。
④片方のボウルに薬味和えの材料全て入れ和える。もう片方に昆布和えの材料を全て入れ和える。各々器によそったら完成。

食材メモ
キュウリ:体の熱を冷まし、のどの渇きや痛みを癒す。水分代謝を促しむくみを癒す。
昆布:体の熱を冷まし、余分な水分を取り除く。しこりや腫瘍を軟らかくし小さくする。

家で過ごしていると、いつでも好きな時間にお茶を作れるのは嬉しい点です。
我が家では、各々の体質・体調に合わせてお茶を作り分けています。

暑いとこまめな水分補給が大切になりますし、一日中家にいると、あっという間に消費してしまいますが、飲むたびに体調管理が出来ていると思うと、少し嬉しいですよね。
緊急事態宣言が解消されても、以前のような暮らしには急には戻れないでしょうから、新しい暮らし方で、工夫しながら養生生活をしていきましょう。

毎月お届けしていた「家族の薬膳」ですが、次回から隔月10日のお届けとなります。次回の掲載は8月の予定です。お楽しみに。

市川 三弓
市川 三弓 - Miyumi Ichikawa

漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。

◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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