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公開日:2019.12.25 更新日:2020.05.154964view

年末年始に陥りがちな暴飲暴食に「桑の葉入り健康茶」

家族の薬膳 〜家族を守るママの養生 Vol.7〜

寒い冬の養生方法

2019年最後の二十四節気「冬至」を過ぎ、まもなく年越しです。
皆さまにとって2019年はどのような一年でしたでしょうか。

日本にとっては、天皇陛下が変わるという大きな変化の年でした。新しい天皇と神々との儀式、大嘗宮の義は印象的でしたね。このような儀式が今でも代々受け継がれていることや儀式の神々しさにただただ驚き、大嘗宮が一般公開されると知り、すかさず子供と伺って来ました。
五穀豊穣と日本の安寧を祈念された空間に身を置き、感謝と共に、子供の安寧もお願いしてきました。(儀式後ですので、気持ちだけ祈念を)

さて、12月といえば、クリスマスや忘年会とイベントが目白押しです。暴飲暴食になりがちな時期でもありますので、今回は暴飲暴食してしまった時に身体を助けてくれるお茶をご紹介します。

寒い季節にお勧めするのは、温かいお茶を飲むこと。ただ、お茶の中にも、体を温める働きのあるものと、冷やす働きのあるものがあるので知っておくとよいでしょう。
温める働きがあるのは紅茶やほうじ茶、反対に冷やすのは、緑茶、ウーロン茶などです。
寒いからといって、温かい緑茶をたくさん飲んでも、体の中からは温まりませんので、お茶も性質を知り、使い分けましょう。
我が家も数種類の茶葉を常備して、その時の目的や気分で茶葉を選んでいます。目的に応じてブレンドするのも楽しいですよ。

腎を助ける黒食材

また、冬の養生としてお勧めしているのは、黒い色の食材を食べることです。
冬は寒さで皮膚が収縮し、汗としての水分排出がされにくくなります。体内の余分な水分の排出は、ほとんどが尿としての排出となり、腎と膀胱の負荷が大きくなり、腎・膀胱の疲労から泌尿器のトラブルが起きやすくなります。

黒い色の食材は腎を補う働きがあり、黒い食材を食べることが、冬の養生方法の一つになります。おせちの一品でもある黒豆や昆布締め、煮物の椎茸も黒い食材です。積極的に食べて、腎の疲れを癒しましょう。

食べ過ぎによる胃腸の負担を軽くするブレンド茶

今回ご紹介するお茶は、脂肪の消化を助けるウーロン茶と、糖分の吸収を緩やかにする桑茶のブランド茶です。ウーロン茶の代わりに、杜仲茶やプーアール茶でも構いませんが、クセがあるので、今回は多くの方が飲み慣れているウーロン茶でのブレンドをご紹介します。

簡単に作れる健康茶なので、忘年会などがある日はポットに入れて会社に持参し、忘年会の前に飲むことをお勧めします。揚げ物などを食べ過ぎると翌日は胃がもたれ気味という方は、少し楽になるかもしれません。

材料(カップ1杯分)
・ウーロン茶:1g(小さじ1/2)
・桑茶:1g(小さじ1/2)
・お湯:150cc

作り方
①各茶葉をティーバッグに入れる。
②カップにお湯を注ぎ、3分待ったら、ティーバッグを取り出し完成です。

食材メモ
ウーロン茶:脂肪を燃焼させ、消化を促す。水分代謝を良くしむくみを予防する。
桑茶:食後の血糖の上昇を緩やかにし、生活習慣病予防をサポートする。

お茶に寒天などを加えて固めると、苦味が美味しいゼリーになります。お肉料理の後に頂くとスッキリします。
はちみつを食べる直前に足すと、甘みと苦味のコントラストが美味しいデザートにもなります。宴会の締めくくりの養生デザートとして、ぜひお試しください。

市川 三弓
市川 三弓 - Miyumi Ichikawa

漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。

◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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