私たちの身体は、自分が食べているものから作られています。
食べることは一生続く大切な養生なのです。
薬膳とは、漢方の理論に基づき、体質や体調、季節などに合わせた食事を
毎日の暮らしの中に取り入れること。
ここでは薬膳の基本をベースに、毎日の食事に活かせるように
乾物、野菜・果物、魚・肉など、さまざまな食材のはたらきを紹介します。
はとむぎ薏苡仁(ヨクイニン)
- 甘
- 涼
- 気虚・水滞
肌あれやむくみの解消に
イボとりの民間薬として知られるはとむぎは、水分代謝をアップし、むくみをとります。体内の余分な熱と膿をとるので、吹き出物やシミなどの肌トラブルがある人にもおすすめです。
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酸味
〔 収斂作用 〕
筋肉を引き締め、汗や尿などが出過ぎるのを止める
苦味
〔 清熱作用 〕
体の熱を冷ます
〔 瀉下作用 〕
便を下して出す
甘味
〔 補益作用 〕
滋養強壮
〔 緩和作用 〕
痛みを止め、緊張をゆるめる
辛味
〔 発散作用 〕
滞っているものを発散させ、気血の流れをよくする
鹹味(塩味)
〔 軟堅作用 〕
かたいものをやわらかくする
〔 潤下作用 〕
便通をよくする
- 身体を温め興奮させる「温」「熱」と、身体を冷やし鎮静させる「涼」「寒」の「四気」に、作用の穏やかな「平」を合わせた5つ。
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気虚(ききょ)
〔 エネルギーの不足 〕
過労や心労で疲れやすく、気力もわかない。冷えて、かぜもひきやすい。
気滞(きたい)
〔 気の巡りが悪い 〕
ストレスや不規則な生活で、イライラしやすく、身体のリズムが乱れる。
血虚(けっきょ)
〔 栄養と潤いの不足 〕
食の乱れや睡眠不足などで、めまいやふらつき、物忘れ、肌の乾燥がおこりやすい。
瘀血(おけつ)
〔 血の流れが悪い 〕
血行不良で肌あれや肩こり、月経のトラブル、冷え・のぼせがおこりやすい。
津虚(しんきょ)
〔 潤いの不足 〕
身体を潤す液体が不足して、肌や髪の乾燥、目や口の乾きがおこりやすい。
水滞(すいたい)
〔 水の流れが悪い 〕
胃腸が弱く、余分な水分がたまりやすい。むくみ、鼻水、めまいがおこりやすい。
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