漢方ライフ読む(コラム一覧) > 余分な熱をさまして目の充血対策【薬膳酢醤油、トマトとセロリのマリネ】
公開日:2016.04.01 更新日:2018.09.056660view

余分な熱をさまして目の充血対策【薬膳酢醤油、トマトとセロリのマリネ】

簡単薬膳レシピ(22)

寒い冬も終わりをつげ、草花の芽吹く春が到来しました。この時期は冬の間ため込んでいたものを発散する時期であると同時に、身体の中で陽の気が急上昇するため、頭痛やめまい、ほてり、目の充血やかすみなどが起こりやすくなります。

上手に熱をとり、快適な春を過ごすようこころがけたいものです。

薬膳酢醤油
材料を混ぜるだけで簡単にできる調味料です。酸味の摂り過ぎは春先の発散を妨げるので、この時期は酢の分量を3/4程度に減らしても良いかもしれません。

◎なつめ
疲れや食欲不振に良く、血を補い精神を安定させるので不眠やイライラにも効果があるとされています。

◎菊花
体の上の方の熱をとる作用がありますので、頭痛や目の充血に効果があるとされています。解毒の働きがあるので、吹き出物や腫物にも良いです。

◎クコの実
血を補うので視力低下や目のかすみに良いとされています。
ほてりや耳鳴り、めまいにもおすすめです。

◎陳皮
気の巡りを良くし、胃腸の働きを高めるので、お腹の張り、食欲不振、吐き気などにおすすめです。また香りがストレス解消に良いです。

<薬膳酢醤油レシピ>
■材料(作りやすい量)
醤油・・・50ml
酢(穀物酢や米酢がおすすめ)・・・50ml
なつめ・・・2粒(刻んである場合は大さじ1)
菊花(ドライ)・・・大さじ1(4、5輪ほど)
クコの実・・・15粒
陳皮・・・小さじ1

■作り方
1. 保存瓶になつめ、菊花、クコの実、陳皮を入れます。
2. 上から醤油と酢を注ぎ入れ、蓋をしっかり締めて上下に振り混ぜます。
3. 冷暗所で保管します。1週間ほどで味がなじみます。

餃子や豆腐にかけて、また胡麻油と合わせると中華風ドレッシングになります。
炒め物の隠し味としてもおすすめです。


トマトとセロリのマリネ
前菜や、おつまみにもなる常備菜です。蜂蜜の甘みで酸味が苦手な方にも
食べやすいマリネに仕上げています。

◎トマト
消化をたすけるので食欲不振に効果的です。また暑さによるのぼせや口の渇きにも良いです。

◎セロリ
目の充血やかすみ、めまいに良く、イライラや口の渇きに良いとされています。

◎蜂蜜
胃腸を補い、潤いを与えます。喉の痛みにもおすすめです。

<トマトとセロリのマリネレシピ>
■材料(2人分)
トマト・・・1個
セロリ・・・1本
白ワインビネガー(穀物酢でも可)・・・大さじ2
蜂蜜・・・大さじ2
オリーブオイル・・・小さじ2

■作り方
1. セロリは筋をとり、1cm幅に切ります。
2. トマトは一口大に切ります。
3. ボウルに白ワインビネガー、蜂蜜を混ぜ入れ、トマトとセロリを加えて和えます。
4. オリーブオイルを加えて混ぜ、保存容器に入れて冷蔵庫で一晩おきます。
*パプリカを加えても美味しく出来ます。

古橋 智子 - Tomoko Furuhashi
[ 漢方上級スタイリスト,養生薬膳アドバイザー ]
[ 中国茶文化協会認定中国茶アドバイザー ]
「マルシェ・ド・ザジ保存食・薬膳料理教室」主宰。
20代から保存食作りに親しみ、おもに東京と埼玉の子育て支援サロンやカルチャーサロンでワークショップ講師として活動。イベント出展もおこなっている。
素材の旬だけでなく、体質・体調に合った材料での保存食作りをしたいという思いから漢方を学び、単なる保存食にとどまらない「薬膳保存食」のレシピを次々考案中。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

ページトップへ