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公開日:2015.02.01 更新日:2018.09.212831view

まず始めよう!養生で踏み出す、アレルギー克服への第一歩 

女性にやさしい漢方コラム(9)

私が「かゆみの辛さ」を知ったのは20歳の頃。ピアスの穴を開けたことがきっかけでした。その後すぐに金属アレルギーと診断され、耳たぶからはじまった皮膚トラブルはあっという間に顔へ、そして全身へと広がりました。顔は真っ赤に腫れ上がっていたので外に出ることもできず、夜は全身のかゆみで熟睡できない日々。翌春の就職先が化粧品メーカーだったため、こんな顔で仕事ができるか不安になり、原因もわからなかったため「なぜ私だけ・・」とネガティブなことばかり考えていました。

つらい症状から解放されたいと強く思うようになり、30歳を過ぎてから漢方を学び始めました。今ではアトピーを克服し、症状がでることはほとんどありません。花粉症や鼻炎など様々なアレルギーがありますが、克服するコツは同じ。今回はそのコツをご紹介したいと思います。

私が皮膚科へ通院していたときはステロイドをもらい、かゆみを抑えることが一番の治療でした。辛い症状がある場合、現代医学ではまずその症状を抑えることが治療の第一となります。でも漢方では、その症状の原因、体質などの改善がなによりも大切と考えます。

私の場合、最初の頃は表面に表れているかゆみが治まるとに安心して、その後何もしませんでした。そして“また湿疹が出たらかゆみを抑える”の繰り返し。これが長年アレルギーを改善できなかった原因です。

アレルギーに漢方がいいと言われる理由は、肌や目のかゆみ、止まらない鼻水など目の前の辛い症状と、体質や生活習慣に潜む根本の原因の両方が改善できるからです。体質や生活習慣、食生活、ストレスなど人それぞれ違います。自分の身体の中で起こっていることを理解することがアレルギー克服の第一歩。

今、花粉症の症状で悩んでいる方いませんか?

漢方薬にも今の辛い症状を改善するお薬があります。辛い時は迷わず相談してみましょう。自分でできることも沢山あります。来年にむけての改善は今から始めることをお勧めします。私は胃腸が強いタイプだと思い込んでいましたが、本当はかなり弱く、食生活が乱れるとアレルギーを引き起こしていたのです。胃の負担や荒れがアレルギーと繋がっているなんて、漢方を学ぶまで想像したこともありませんでした。10年前の春に「はじめての漢方入門」に参加したことで私の人生が変わりました。春はスタートの季節!あなたもこの春、漢方ライフへの一歩を踏み出してみませんか?セミナーでお待ちしております。

天野 賀恵子 - Amano Kaeko
[ 薬日本堂漢方スクール講師、国際中医師・国際中医薬膳師・漢方スタイリスト ]
富山大学経済学部卒業後、化粧品メーカー、語学学校、サロン経営の仕事を経て、北京中医薬大学日本校で国際中医薬膳師、上海中医薬大学日本校で国際中医師のライセンスを取得。東洋医学と西洋医学を折衷させた病院で、食事、運動、精神ケアなどの健康指導に従事。当校にて漢方養生指導士養成講座、ワンデイセミナー「からだ巡らせ漢方ヨガ」などで活躍中。

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